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こどもキャンプ2020春 新型コロナウイルスの影響による開催の可否について

3月20~22日に栃木県那須町で予定している『こどもキャンプ2020春』について、開催の可否を検討をしてきましたが、参加者募集期間の最中の現在、計画通りに開催する考えで準備を進めています。
新型コロナウイルスという疾患について調べ、キャンプの開催条件等を考慮した結果、こういった現時点での考えとなりました。そこに至った経緯、理由について説明させていただきます。

以下の考え、見解については、私たちの団体メンバーの一見解でもあり、必ずしも正しい意見だと強く主張するものではありません。
少し前には予想もせず、現時点ではわからない点も多く、今後の推移も不透明な今回の事柄は、一人ひとり考え、見解も別れ、千差万別であると思います。
異論等も多々あるかと思いますが、今回私たちが計画している行事について限定の、主催する私たちが考えた一つの意見として、受け取っていただけると幸いです。

 ただし、今後のこの疾患についての状況の変化、新たに分かった情報、また応募してくださる方の人数や状況によっては、考え・見解や、開催の可否について再検討を適宜してゆくこととします。ご理解いただけますようよろしくお願いします。

こども・わらずキャンプ楽会 代表/渡辺和浩

≪当会の考え、見解≫
●新型コロナウイルスという疾患がどんなものか、公表されている各種データを調べ、勉強させていただきました。
新型コロナウイルスは、一般に知られるインフルエンザ(以下、インフルエンザ)の一種(インフルエンザ4種、SARS、MARSの計6種をコロナウイルスと言い、今回の新型は新たに出現した7種目のコロナウイルス)であるので、発症後の重症度をインフルエンザと比較し、考えてみました。
詳細は参考資料としますが、発症後の症状・重症度は、インフルエンザと同等程度ではないかと判断しました。理由は以下です。
①発症後、80パーセントの症例は、37.5℃以下の発熱、咳、倦怠感が見られ、安静にすることで1週間程度で軽快する。(軽症)
②特効薬、ワクチンは未開発なものの、これまでのインフルエンザで施されてきた治療法で、軽症~中等症の症例は軽快、治癒している。
③重症に至る症例の大半は、基礎体力が低下している高齢者、基礎疾患を持つ者(糖尿病、心不全、腎障害・透析患者、生物学的製剤、抗がん剤、免疫抑制剤投与患者、等)。
普段の健康状態に問題のない者や小児では重症例は数少ないこと。
こういった特徴から、一般に知られるインフルエンザと同等程度と考えました。

※ただし新型コロナウイルスは呼吸器系との親和性があるようなので、高齢者、基礎疾患保有者は肺炎等の呼吸器疾患で重症化する可能性が若干高いようであり注意が必要。

※一方で、普通の風邪やインフルエンザでも、高齢者や基礎疾患のある人は重症となり、亡くなる人は、現在の日本でも数多く、些細なことをきっかけに肺炎を発症して入院するという高齢者も日常的に多々います。元来、高齢者や基礎疾患のある人は、今回のコロナウイルスに限らず、普段の日常生活の中で、肺炎の発症、亡くなる危険性は持っているとも言え、新型コロナウイルスによる重症化の危険性についても、いたずらに危険性にフォーカスせず、冷静な目で見る必要も感じられる。
⇒ (参照:新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 水際対策から感染蔓延期に向けて~ 一般社団法人日本感染症学会 理事長 舘田 一博 、一般社団法人日本環境感染学会 理事長 吉田 正樹
「新しく出現した感染症の場合には、しばしば重症例だけが取り出されて解析されることになります。しかし実際には、感染をうけても無症状~軽症の人が何倍も多く存在すると考えられています。新型コロナウイルス感染症においても同様のことが考えられます」。

●政府発表の『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』もあり、現在大きな規模のイベントの中止・延期・規模縮小が相次いでいます。
政府発表の基本方針にある、『イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する』を踏まえ、私たちのキャンプの具体的な事柄について考えてみました。
①私たちのキャンプは子ども定員30名、大人スタッフ10名程度と比較的人数が少ない(学校の1~2クラス程度)。
②会場は市街地から離れ、人の往来・出入りが少ない地域であること。
③活動は屋外が中心であり、政府の基本方針にある感染リスクが高い環境( 閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下)での活動は極めて少ない。
④万が一、発症者が出た、もしくは発症が疑われるものが出た場合に対応できる医療機関が近隣にある。⇒例:那須赤十字病院(第二種感染症指定医療機関 http://www.nasu.jrc.or.jp/)。
こういった条件・状況と、前述の疾患の特徴を踏まえ、必ずしも感染・発症のリスクが高い条件とは言えないのではないかと考えました。

『不要・不急のイベントは避ける方がよいのでは』という意見もあり、その点についても考えてみましたが、子どもたちの大切な成長期にとって、『2020年の春』という時間は今この時しか存在せず、その時間・瞬間だからこそ体験できる『有意義な経験』は、決して不要・不急とは言えないのではないか、とも考えました。

●ただし、参加者の安全確保という点と、感染症であること、そして感染を広げることが、重症症状に至るリスクの高い方々のリスクを高めることになる点を考慮し、キャンプ中には以下の感染対策を行おうと考えています。
①キャンプ中の、こども参加者・スタッフの手洗い・手指消毒・うがいの励行、徹底。
②毎日定時に、参加メンバー全員の検温と健康チェックの徹底。
③キャンプ中に体調不良者が出た場合には迅速な対応をし、キャンプの中断・途中での取りやめも含む、必要に応じた計画変更。


【参考資料】
●新型コロナウイルスの基礎知識。致死率は? 症状は? 子どもが感染したら?【2 月 21 日更新】 https://www.businessinsider.jp/post-207105
以下抜粋

1.全世界で見ると、致死率は約 2%。一方、中国以外で計算すると致死率は 0.2%程度と 一気に低下する。一般的には感染症の流行初期には重症者から順番に診断されていくため、
今後は軽症の感染者が増えていくことが予想される。それにともない、致死率はさらに下 がるとみられる。

2. 致死率は「本当に危ないウイルス」と比べると高くはなさそう(2/12 更新)
全世界で見たときの致死率が約 2%、そして中国以外での致死率は約 0.2%。これはウイル ス感染症として高いのか、低いのか? 死亡するケースがある以上、一定の危険性はあると いえるだろうが、エボラ出血熱の致死率が 50%前後、MERS の致死率が約 34%、SARS の 致死率が約 9%、湖南省で発生した鳥インフルエンザ H5N1 型がヒトに感染した場合の致 死率は約 53%だ。 こういった非常に凶悪な性質を持つウイルスと比べると、新型コロナウイルスにともなう 感染症による致死率は低いと言えそうだ。
これまでの報告では、死亡した人の多くは糖尿病や心臓病など、すでに別の病気を患っている(既往歴のある)高齢者が多かった。数は少ないながら比較的若い健康な人の死亡例も報告されているため、高齢者以外の人が感染しても大丈夫だとは言い切れないが、少な くとも健康な人が感染してもすぐに生命に危機が及ぶことはなさそうだ。
日本では、特に高齢者の多い老人ホームや病院などで、インフルエンザへの対策と同様の 注意が必要だと言えるだろう。

6. そもそもコロナウイルスとは?(2/12 更新)
コロナウイルス自体は、発熱や上気道症状を引き起こす一般的な風邪の原因ウイルスとし て知られている。人に感染するものは 6 種類あり、そのうち 2 種類のコロナウイルスは、 中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因とされている。日本 で感染しているウイルスは、今回中国で流行している新型コロナウイルスと遺伝的にほと んど同じ(大きな変異はない)だとされている。


【解説】新型コロナウイルス「大半は軽度」 中国大規模調査
https://www.afpbb.com/articles/-/3269026
以下抜粋

【2 月 19 日 AFP】
中国疾病対策予防センター(CCDC)は、中国で新型コロナウイルスに 感染した患者の大半の症状は軽度だとの調査結果を発表した。危険性が最も高いのは、高 齢者と基礎疾患がある人だという。
中華流行病学雑誌(Chinese Journal of Epidemiology)に掲載された論文は 2 月 11 日時 点で、中国国内で新型コロナウイルスへの感染が確認された、疑いがある、臨床診断済み または無症状の人計 7 万 2314 人を対象に調べたもの。 今回の調査は、2019 年 12 月末に新型コロナウイルスの流行が始まって以来、最大規模 となる。
論文の主要点をまとめた。
■リスクが高いのは高齢者と基礎疾患のある人 症状については全体の約 80.9%が軽度、13.8%が重度で、致命的と分類された人は 4.7% にとどまった。致死率が最も高いのは 80 歳以上の人で 14.8%だった。 基礎疾患がある人で致死率が最も高いのは心疾患の人で、次いで糖尿病、慢性呼吸器疾 患、高血圧の順だった。
9 歳以下の子どもの死亡例はないが、母親を通じて感染した新生児の症例は少なくとも 2 例分かっている。 39 歳以下の患者の致死率は 0.2%で、依然として低い水準にとどまっている。致死率は 年齢とともに上昇する。40 代は 0.4%、50 代は 1.3%、60 代は 3.6%、70 代は 8.0%だっ た。また、男性の致死率は 2.8%で、女性の 1.7%を上回っている。新型コロナウイルスに よる全体の致死率は 2.3%。
新型コロナウイルスによる感染症患者の 86%近くが、湖北(Hubei)省武漢(Wuhan) 在住または滞在歴があった。新型コロナウイルスの発生源と考えられる武漢の海鮮市場で は、野生動物の違法取引が行われていた。
新型コロナウイルスの流行は、1 月 24 日から 26 日の間に「最初のピーク」に達したと、 論文は指摘している。


●新型肺炎 致死率、武漢だけ突出 中国、湖北省除けば0.17% インフルの倍程度
東京新聞 2020 年 2 月 7 日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020020702000145.html
以下抜粋

中国政府発表の数字などから計算すると武漢市での致死率は約4・1%。重症急性呼吸
器症候群(SARS)の9・6%、中東呼吸器症候群(MERS)の35%より低いもの
の、かなり危険だ。
だが、武漢市のある湖北省以外の省では、千人近い感染者が出ながら 死者ゼロのところもある。 感染症に詳しい岡山大の津田敏秀教授(環境疫学)は「武漢の致死率が高い一番の要因 は、多くいる軽症者が把握されていないからだ」と指摘する。 武漢市の感染者は約一万人で中国全体の三分の一を占める。「患者が多すぎて医療施設が足りず、重症の肺炎患者が優先して検査を受けて病院に入る。このため軽症者が診てもらえず把握されない。一方、病院にいる人は重症だから亡くなる率も上がる」と津田教授は 分析する。軽症患者の実態が把握されれば致死率は下がるとみる。
武漢市のある湖北省以外の中国全体では、致死率は約0・17%と低い。医療施設が限
界を超えた状況ではないからだと考えられる。「湖北省を除いた致死率のほうが、新型肺炎 の実態に近いのではないか」と津田教授はみる。
厚生労働省によると、日本国内のインフルエンザ感染者数(推定)は、年間一千万人規
模。感染がもとで死亡する人は約一万人とされ、致死率は0・1%程度となる。中国の発
表が正しければ、武漢を除く中国の致死率は日本国内のインフルエンザの二倍程度という ことになる。


●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ―水際対策から感染蔓延期に向けて― (2020 年 2 月 21 日現在)
一般社団法人日本感染症学会 理事長 舘田 一博
一般社団法人日本環境感染学会 理事長 吉田 正樹 http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_mizugiwa_200221.pdf ?fbclid=IwAR0eJdsoZef1mGleE4_yR_DBGvUs73YhGGn59x6EDhWPztDUHmP3Jkg6t wQ
※以下抜粋

2 月 20 日時点で死亡例が 3 例報告されており、また高齢者・基礎疾患の ある患者にお いて重症例が報告され始めています。本ウイルス感染症の特徴として、その感 染性ととも に肺炎を合併する頻度の高さが明らかになってきました。致死率は依然として SARS より 低いものの、高齢者・基礎疾患保有者における肺炎の合併は生命を脅かす重篤な 状態につ ながる可能性を高めます。
1 週間以内に症状が軽快しそうであれば、自宅での安静で様子をみます。 新しく出現した 感染症の場合には、しばしば重症例だけが取り出されて解析されることになります。しかし実際には、感染をうけても無症状~軽症の人が何倍も多く存在すると考えられています。 新型コロナウイルス感染症においても同様のことが考えられます。おそ らく風邪様症状か ら軽い上気道炎ぐらいの軽症例が多数存在するものと思われます。このような症例は1週間で症状が軽快します。特に治療の必要はなく、自宅で安静にしておくことで十分です。 ただし、家族など身近の方への感染に気を付け、家族と接するときのマスク 着用と、こま めな手洗いや手指消毒を心がけましょう。
高齢者・基礎疾患を有する人は外出を控える、人込みの中に入らない。 新型コロナウイル ス感染症は高齢者や基礎疾患がある人で重症化しやすいことが明ら かとなっています。幸 いにも、小児においては重症例が少ないことが報告されています。重 症化につがなる基礎 疾患としては糖尿病、心不全、腎障害・透析患者や、生物学的製剤、抗 がん剤、免疫抑制 剤投与患者などがあります。
軽症例はインフルエンザ外来に準じた対応を行います。 感染蔓延期を迎えると、多数の 疑い患者が一度に医療機関に押し寄せる事態が生じや すくなります。2009 年の新型イン フルエンザのときに経験された事例です。一般市民の項 で解説したように、新型コロナウ イルス感染症の多くは軽症~中等症の上気道感染症で終 わるものと思われます。このよう な症例に対しては対症療法を行った後、自宅での安静を指 示することで十分であると思わ れます。インフルエンザ、風邪に準じた対応になります。


●厚生労働省新型コロナウイルスに関する Q&A(一般の方向け) 令和2年2月 23 日時 点版 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_0000 1.html#Q22 ※
以下抜粋

*問1 コロナウイルスとはどのようなウイルスですか?
→ 発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類あることが分 かっています。そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群 (SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれています。残り4種類の ウイルスは、一般の風邪の原因の 10~15%(流行期は 35%)の占めます。 詳しくは、国立感染症研究所「コロナウイルスとは」をご覧ください。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

≪コロナウイルスとは≫ ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が知られている。これらについては、それぞれの症状や感染経路などの特徴を表1に示し た。

1.風邪のコロナウイルス ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)は、 HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1 である。風邪の 10~15%(流行 期 35%)はこれら 4 種のコロナウイルスを原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほ とんどの子供は 6 歳までに感染を経験する。多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こす こともある。HCoV-229E、HCoV-OC43 が最初に発見されたのは 1960 年代であり、 HCoV-NL63 と HCoV-HKU1 は 2000 年代に入って新たに発見された。

2.重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV) SARS-CoV は、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすように なったと考えられている。2002 年に中国広東省で発生し、2002 年 11 月から 2003 年 7 月 の間に 30 を超える国や地域に拡大した。2003 年 12 月時点の WHO の報告によると疑い例 を含む SARS 患者は 8,069 人、うち 775 人が重症の肺炎で死亡した(致命率 9.6%)。当初、 この病気の感染源としてハクビシンが疑われていたが、今ではキクガシラコウモリが自然 宿主であると考えられている。雲南省での調査では、SARS-CoV とよく似たウイルスが、 今でもキクガシラコウモリに感染していることが確認されている。ヒトからヒトへの伝播は市中において咳や飛沫を介して起こり、感染者の中には一人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」が見られた。また、医療従事者への感染も頻繁に見られた。死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人であっ た。子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状を示すのみであった。

3.中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV) MERS-CoV は、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスであるが、種の壁を超え てヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。最初の MERS-CoV の感染に よる患者は、2012 年にサウジアラビアで発見された。
これまでに 27 カ国で 2,494 人の感 染者が WHO へ報告され(2019 年 11 月 30 日時点)、そのうち 858 人が死亡した(致命率 34.4%)。大規模な疫学調査により、一般のサウジアラビア人の 0.15%が MERS に対する抗 体を保有していることが明らかになったことから、検査の俎上に載らない何万人もの感染者が存在していることが推察される。その大多数はウイルスに感染しても軽い呼吸器症状あるいは不顕性感染で済んでおり、高齢者や基礎疾患をもつ人に感染した場合にのみ重症化すると考えられる。重症化した症例の多くが基礎疾患(糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患 など)を前もって患っていたことが解っている。15 歳以下の感染者は全体の 2%程度であ るが、その多くは不顕性感染か軽症である。ヒトからヒトへの伝播も限定的ではあるが、病院内や家庭内において重症者からの飛沫を介して起こる。年に数回程度、病院内でスーパースプレッダーを介した感染拡大が起こっているが、市中でヒトからヒトへの持続的な 感染拡大が起こったことは一度もない。2015 年に韓国の病院で起こった感染拡大では、中 東帰りの 1 人の感染者から 186 人へ伝播した。

*問7 上海市民政局が「エアロゾル感染」の可能性があると発表しましたが、「エアロゾ ル感染」は起こるのでしょうか?
→ 上海市民政局の説明では、「飛沫が空気中で混ざり合ってエアロゾルを形成し、これを
吸引して感染する」というもので、空気感染ではなく、飛沫感染に相当すると考えられま す。国内の感染状況を見ても空気感染に特徴的な現象は確認されていません。

*問 10 マスクをした方がよいのはどのような時ですか?
→ マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を
防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけ ましょう。 予防用にマスクを着用することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限 り、マスクを着用することによる効果はあまり認められていません。

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