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『こどもキャンプについて』~夏キャンプ、引き続き参加者募集中です

代表の渡辺です。

2014夏キャンプ、引き続き参加者募集中です。
是非よろしくお願いいたします。

あらためて、『こどもキャンプ』は・・・

豊かな自然を会場にして

大人が決めたプログラムを一方的に進めるのではなく、子ども自身が「これをやりたい」「こんなふうにしたい」と思う気持ちを大切に、子どもと話し合いながら、子どもが主体的に取り組めるようにして

直火調理の食事作や、自然素材での物づくりを通して、自分の生活を子どもが自身の手で作り上げて

子どもが将来「こんな大人になりたい」「こんなことしたい」と思えるような人(自分の夢を実現し、実践を続ける人とか、常識にとらわれず、独創的な物・場づくりの実践を続ける人とか、社会的に意義ある活動の実践を続ける人)と出会えて

気仙沼や仙台、栃木、東京近郊と、いろんな地域の子どもが出会えて

というキャンプです。

『自然体験キャンプ』とか『学習、学びのキャンプ』とか、一般的なジャンルにはハマらないキャンプだと思います。

ものすごいアウトドアの達人、偉い講師が居るわけでない。やることは「楽しさの追求」と「自分のことは自分で作ること」。

でもスタッフは、高校生、大学生、社会人、10代から40代まで、様々な経歴、職業、活動歴の人間がそろっています。

こんな、子どもと大人がワサワサと集い、渾然一体と疑似共同体を作りながら、それぞれのやりたいことと、皆でやりたいこととを重ね合せ、
自然といろんな体験をして、いろんなことが学べるキャンプです。

震災を機に、宮城県気仙沼市でのボランティア活動で出会ったメンバーで、気仙沼の子どもたちと、気仙沼周辺で始めた活動なので、『震災』『被災地』という視点から何を子どもたちに出来るか考え、
『今目の前にある物、風景、環境が全てでなく、自分たちで新しく作り、変えてゆける、と思えるような体験と出会い』というコンセプトで行っています。

でもこれは、被災地の子どもだけに必要な事でなく、全ての子ども(大人も)に大切な事じゃないかなと考えています。

3泊4日のキャンプで、今この瞬間を楽しむ!ことも大切で、キャンプが終わった直後に何かを感じて欲しいとも思いますが、

10年、20年後、子どもが大人になった時、節目節目の大切な時に「昔こんなことがあったな」「こんな人がいたな」と思い出して、良い道しるべになるような記憶を、
キャンプの中で作りたいと思っています。

個人的には、『大人-子ども』という縦関係でなく、子ども達を「近い将来大人になり、大人同士の関係を結ぶことになる同志」と考えています。

震災があり、まだ3年しかたたない中、社会的にも不穏で不可思議で納得出来ない事が続く日々ですが、近い将来の同志である子どもたちと、何かを作り上げてゆきたいと思います。

私がこの3年間で子どもたちに一番、してあげられたこと。
それは例えば、キャンプ初日に久しぶりに顔を合わせた気仙沼の子どもが、私の顔を見ても「ああ、またこいつか」と再会するのが当然という顔をすること。再会の感動的なことは全く無く。

そして何食わぬ顔して「なべさん」「なべさま~」と言って、いつも通りに普通にキャンプに突入して共に過ごしてゆく。

「こんな遠く離れて育ち、暮らしている、こんな年の違う人間が出会えるというのは、すご~く縁あって奇跡的な事なんだぞ!!」という大人の私の考えがありつつも、

こんな遠く離れた場所の子ども達に「そこに居るのが(会うのが)当然」と思ってもらえるような関係をつくれたことが、大人の私から子ども達にしてあげられたことかと思います。

でもこういう活動の宿命で、もしかしたら今回のキャンプでの出会いが最後の出会い、共に過ごせる時間になるかもしれない。(次回のキャンプに参加してくれるという保証は無いですからね)

だからこそこの時間を大切にしたいと思いながら、毎回のキャンプで、一人一人の子どもと過ごしています。
で、キャンプが終わり帰路に着く子どもには、いろんな感情を含めて「またな!」と声をかけて送り出します。

なので、これまでキャンプに参加してくれた子どもたち、また是非今回もキャンプで出会いましょう!!

そして、まだ出会っていない子ども達、是非参加してもらい新しい出会いを作りましょう。

よろしくお願いいたします。

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