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宿泊場所 奥多摩湖(小河内ダム)の歴史~しゅくはくばしょ・おくたまこ(おごうちだむ)のれきし

今回の夏キャンプの宿泊場所・(株)東京・森と市庭さんの古民家。
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この古民家がある奥多摩湖は、小河内ダムといって、東京の人の飲み水を貯めるダムです。

この奥多摩湖と、この古民家のある集落には、こんな歴史があるそうです。
(以下、今回お世話になっている東京・森と市庭、菅原さんの文章を転載させていただきました)。


●小河内集落と、奥多摩湖

東京最西端に位置する奥多摩町の中でも、最も西に位置する集落「小河内(おごうち)」。

かつては関東の温泉地として栄え「東の湯河原、西の小河内」と呼ばれ、東京の人々を癒す場所として賑わっていました。

しかし、東京の人口が増えるにしたがい、水源の確保が必要となりました。

そこで目をつけられたのが、当時の小河内村。

「天皇陛下が飲む水であり、日本の首都の発展のためなら」と、
当時の村長は大局を見据え、自分たちの村を沈め、東京の発展に寄与する事を決断したと聞いています。

昭和32年。戦争で工事が一時中断しながらも、無事、小河内ダム(奥多摩湖)は完成しました。
そして、今ここ、東京最西端の水源の集落。小河内。

自分たちの故郷がなくなった当時の人々の辛さははかりしませんが、湖の底に眠る村を想いながらも、湖を眺める位置に移転し、この地に残り、
東京の水源の森の集落を守りながら、営み続ける事を選択した人々が、今ここに暮らす小河内集落の人々です。
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