ボランティアスタッフ募集中

こどもキャンプは、同時に『おとなキャンプ』
このキャンプは、大人のスタッフも、新たな経験、知識、スキル、自信を得て、成長してゆく場です。実例で紹介します。

●Aさん(職業・整体師/参加2回目)の場合
絵を描くこと、物づくりが得意。 でも、控え目な性格で、こどもへの働きかけの自信がない。
①キャンプ地の立地や環境から「草木染ができたら良いね」とプログラム案が出る。しかし草木染の経験のあるスタッフがいなかった。
②「絵と物づくりが得意」というだけで、やったことのない草木染プログラムの担当を是非Aさんに、と他スタッフから提案が出る。
③最初は、経験もないし、なによりこどもへの働きかけの自信がないという事で、註書していたAさんだが、一念発起し、ネット等で調べ、試作をし、作業説明のイラストボードを作り、草木染プログラムの準備を進める。
そして、キャンプでの草木染プログラムの結果は、
①草木染プログラムは、他のどのプログラムより子ども参加者を集め、人気No.1プログラムに。
②直火でお湯を沸かし染め、見事Tシャツやハンカチを染め手土産にもなり、こどもたちも大満足。
③こどもへの働きかけの自信がなかったAさんだが、この経験で自信につながり、次回からさらに積極的にこどもと関わることになり、他の自分の得意分野を活かし会の活動を担い、重要な欠かせないスタッフとなる。

大人は、その人の得意なこと、こどもに伝えたい事、共有したい経験を活かして生み出されます。スタッフから提案するプログラム大人スタッフにも、こどもと同様に「自分のやりたいことを考え、行う自由」がこのキャンプにはあります。
こうした大人から提案されるプログラム、大人がやりたいことを行っている姿を見せることは、こどもたちが自分のやりたいことを考え、選ぶことへの呼び水、きっかけ、良き見本ともなります。

プログラムを担当しないスタッフが、実はとても重要

私には得意な事も、出来ることも無い。プログラムなんて考えられない!という人もいると思います。
でも、こどもキャンプでは、プログラムを担当しないスタッフが、とても重要な存在です。

①子どもは、さまざまな理由で大人のプログラムを選ばず、自分で考えた活動をする。
 はっきりと他にやりたいことが分からず、探し続ける子。ホームシック等で、集中できない子。
②身近な「お兄さん」「お姉さん」「大人」として、寄り添えるスタッフが必要、重要。
 子どもと近い所で関わり、子どもの「やりたいこと」を感じ取る。
 子どもの気持ちと寄り添い、関わる。(時に、マン・ツー・マンで関わることも必要)

  何かできること、秀でている事、そういうことが大切なのではありません。そこは、こどもも大人も同様です。
年齢・性別・経験の違いに関わらず、一人ひとりには独自の、大切な、豊かな感受性があります。いろいろな大人と出会い時間を共にし、いろんな考え方、感受性を学ぶことが、こどもにとってとても重要な経験になります。

東日本大震災 被災地支援として

震災から4年以上たち(2015年6月記)、時間と共に私たちの記憶から薄れがちです。
その後も国内・国外で、新たな大災害もさまざま起き、支援の目と手がそちらに向いてゆくことも、ある意味致し方ないかとも思います。
でも、支援には短期(直後)的な支援と、長期的な支援、どちらも必要です。
特に東日本大震災の復旧・復興はとても長い時間がかかり、長期的な支援も大切だと思います。
中でも、こどもへの支援はモノではなく、人という大切な財産への将来的・長期的な支援になります。
あの震災を直接体験したこどもたちが将来、どこで、どのような人生を歩んでゆくのかはわかりませんが、10年20年後に彼らの成長した姿を見る事ができるような支援に、参加してみませんか。

こどもの成長、学びへの支援

人への支援、特にこどもへの支援活動は、その結果が分かりづらい面があります。
「私が活動に参加した結果、どんな効果があったのだろう」という問いに、目に見える分かりやすい形で、すぐに答えを見つけることが難しい。
物やお金を提供し、誰の手に渡った、使っている・・・というように、明確な形の結果は、すぐには分かりません。
ただ例えば、こどもが将来就職活動のころ、「昔こどもキャンプで、自分の夢を形にした牧場の社長に出会ったな・・」とか、将来家を建てようと考えた時、「こどもキャンプで、自分でツリーハウスを建てていた叔父さんに出会ったな・・」と思い出しほしい。そういう人生の大切な選択で、ただ何となく就職するのでも、家を建てるのでもなく「自分にとって良い仕事探しを考えよう」とか「せっかく家を建てるのなら、どんな家を建てたら良いのだろう」と考え、実行する力を育んでほしい。将来記憶の倉庫から引き出してこれる、素敵なエピソード・体験を、こども時代にたくさん蓄積してほしいと考えています。

活動初期に、小学生として参加してくれたこどもが高校一年生になり、先日のキャンプにスタッフとして参加してくれました。事前に特に打ち合わせ等をすることもなく、私たちの趣旨や意をくんで、彼は見事に私たちスタッフの一員として大活躍してくれました。
 4年の歳月を経て、小学生参加者から、高校生のスタッフへ。長いスパンで自分たちが続けてきたことの一つの形としても、とても嬉しい出来事でした。

私たちの活動の効果を実感するには、そんな「10年・20年後への想像力」が必要なのかもしれません。でもこの想像力を持つことが出来たら、その他のあらゆる生活の場面で、とても実りあるものになると思います

こんなスタッフを求めています

『指導』や『お世話』をするのではなく、こどもたち自身の手で作り上げることを援助し、見守ることのできる人。
こどもキャンプでは、たとえば料理を作る時、レシピも渡さず、こどもたちに自由に味付けをしてもらいます。
予備知識の少ないこどもたちは、大人からすると「ありえない」調味料を使い、味付けすることもあります。
そんなときも、ただ止めるのでなく、『正しい』作り方を押し付けるのでなく、一緒に考え作業し、プロセスを楽しみ、味を作ってゆけるスタッフを求めています。
包丁、鋸、鉈など、危険な道具をこどもたちが使います。そんなときも、ただ安全、危険回避だけを考えるのでなく、こどもたちが、どうやったら自分で作業を行うことが出来るのか、考え共に行えるようにしてゆきます。

こども目線で、共に考え、楽しむことのできる人。
少し人生の先輩でながく生きてきた大人なので、こどもより知識や経験が多いのは当然。
大人スタッフとして、こどもたちに『安全』に『怪我なく』過ごしてもらうよう努力し、責任を持つことは求められます。
それでも、『大人』と『こども』という枠を超え、こども目線で、一緒に遊びも作業も楽しめる、考えられる人を求めています。
たとえば、こどもの作った料理で、美味しくない味のものが食卓に並んだ時、それでも一緒に作り上げた充実感で、笑顔で「おいしいね!」と共感できる人。
あるいは、嫌味なく、笑顔で「まずいよ!!」と言って、がつがつ食べられる人(笑)

具体的なスタッフのお仕事

キャンプ中の役割

子ども付きスタッフ
基本的に子どもとずっと一緒に(同じように)過ごします。その中で手伝いが必要な時に手助け(ひとりぼっちになった子のケアも)します。現場の最前線に常にいるのでクッタクタになりますが、やりがいが分かりやすい仕事です。昼寝の時間は一緒に寝ちゃって下さい。トコトン子どもと付き合える(一緒に夢中になって遊べる)方むけ。

キッチン
基本的にキャンプ中は子ども達が自分で作り、片付けますが、食材、調理器具、キッチン清掃の仕上げなどを行います。プログラムの内容によってはスタッフが食器洗いをすることもあるので、その時はタイミングをみて、(できるだけ子どもとの接点を持てるように意識して)行いましょう。キャンプ中の時間の流れの中心は食事になるので、キャンプの事がよく分かる仕事です。子どものと距離は自分次第です。

バックヤード
次に行われるプログラムがスムーズに行われるように準備、(足りないものの買い出し、先方への挨拶等)を行います。キャンプを客観的に見て、(隙をみて、子ども達と過ごしたり時には子どもと一緒に準備したり)気をきかせて行きます。この仕事を旨くやっておかないとロスタイムが多くなりもったいないです。運営のイロハが学べます。

記録係
キャンプの記念となるように写真を撮ります。キャンプアルバムとして保護者からもオーダーがくるので、セミプロとしての意識ち、被写体として子ども、スタッフのベストショット二枚以上撮影し、アルバムを完成させます。集合写真も忘れずに。

総合司会
キャンプ中の司会進行をします。声が枯れやすい仕事なので、各スタッフの協力(素早い集合、話を聞くように付くとか)がないとキツイ役割です。客観的に視点と雰囲気作りが大切な仕事です。

キャンプコーディネーター
キャンプを企画し、準備を中心となって進める仕掛け人。どんなことを子どもに伝えたいとか、どんなキャンプにしたいって企んで、キャンプ中もスケジュール管理や、プログラム変更の最終判断をする人。

会の代表者
何かあった時に法的な責任を負う仕事です。その為、この人がどうしてもダメと言ったらダメです。それに従えない場合は大人も子どももレッドカードです。何か気になることがあればこの人に即座に報告。

上記の仕事にそれぞれが付きながら、下記の役割も臨機応変に果たして行きます。


プログラム司会進行
キャンプ中は全員参加のプログラムや、やりたい事を(選択して)行うプログラムがあります。その準備、進行役をします。目的、やり方などの説明をしますが、+アルファで子どもの独創性が出やすい環境を作ってゆきます。例えば竿を使った川釣りの予定ではじめたものの、石を集めたダム作りに夢中になってたらそちらにシフトする等。

ナイトハイク
ほとんどの子どもが本当は一番楽しみにしているイベント。安全を一番に考えながら所々で仕掛けを用意します。ほぼ全てのスタッフが導入される一大イベント。

ミーティング参加
毎晩、毎朝スタッフ全員参加で行います。夜の会議では、感想、子どもの様子、注意点の共有をメインに、その後自由参加で、会議の結果から、明日のプログラム変更等を話しあいます。スタッフ同士のコミュニケーションの場でもあります。自分の体力と相談して明日に備えましょう。朝のミーティングは簡単に当日の動きを確認します。

タイムリーネット更新
キャンプ中はよっぽどの事がない限り親御さんからの連絡を受付ていません。そこで、ネット上に子ども達の元気な姿をタイムリーに(目安として、朝、昼、晩)発信してゆきます。

会場準備、片付け
準備では、前日から会場に入り、子どもがたくさんいる環境と言うことを考慮し、通常以上に物の配置等を気にかける必要があります。また、楽しげな雰囲気のある部屋作りをしてゆきます。
片付けはキャンプ解散後、クタクタの身体で最後の力を振り絞ってやりきります。お借りした会場を借りる前よりキレイにして、次回以降もお借りできるように心がけます。また、会の備品も次回使いやすいように片付けます。

子ども引率
電車等でキャンプ地までやってくる子ども達の引率係です。迷子にならなら様気を付けるとともに、他のお客さんの迷惑になりすぎないように気を付けます。以外と体力仕事です。

受付
キャンプ当日の受付係です。子ども達から参加費、参加表、保険証のコピー、お財布等を一旦預かります。素敵な笑顔でお迎えしましょう。

上記の役割を果たす為に、流動的にスタッフ配置することになるので、スタッフ同士のコミュニケーションが大切になってゆきます。
とは言え、一番大切なことは子ども達と一緒に過ごし、何ができるのかを発見し実践してゆくこと。スタッフとの出会いを大切にしている子もいるでしょうし、ほかの子よりもあなたと過ごしたいかもしれません。旨くキャンプをこなすことがキャンプの目的ではなく、楽しい時間を持つことが大切なので、そういう時は仕事をほったらかして(他のスタッフに引き継ぐか、後回しにできることなら後でやる)子どもと過ごして下さい。

キャンプの後のお仕事

写真のシェア スタッフ各自が撮影した写真をスタッフ同士でシェアします。凄い枚数を提出されても大変なのである程度ピックアップしましょう。

報告書作り
支援して頂いた方、参加頂いた子どもの親御さんに向けて報告書を作成します。読んで楽しいもの作りを心がけます。一人一つは記事、挿し絵等をかきます。

キャンプの前のお仕事

キャンプの準備もキャンプの内。積極的に意見をだして、コーディネーターと一緒によりよいキャンプを作っていきましょう。

キャンプ候補地下見
こども達に見せてあげたい場所、体験して欲しい事、会わせたい人などを思いついたら、それを実践できる場所、宿泊施設などを探しにいきます。何カ所か候補地を絞り込み、最善の場所を選んでいきます。

キャンプチラシ作成
キャンプ地が決まれば、プログラム、参加定員、スタッフの必要人数、予算等も決まってくるので、キャンプ開催の告知をします。紙媒体の亜チラシや、ホームページで参加者募集案内を行います。リピーターには郵送でチラシを発送します。

申し込み受付
電話やEmailでの参加申し込みを受け付けます。

キャンプのしおり作成
参加申し込みのあった子たちの年齢、性別、好みを考慮し、最終的なキャンプスケジュールや持ち物を掲載したキャンプ案内(しおり)を作成し発送します。

当会では、よりよいキャンプを実践したく、スタッフが横一線の関係で意見のいいやすい環境作りに努めていますので、どんどんアイデアをだしてゆきましょう。

申し込み方法

スタッフとしてキャンプに参加希望される際は下記の方法でお申込み下さい。

申込者自身で以下の事項を、会の代表受付(infoアットマークcodomocamp.com)までメール下さい。※アットマークを半角@にして送信下さい。
・名前
・住所
・年齢(生年月日)
・ワード、エクセルが見れるメールアドレス
・キャンプを知ったきっかけ
・誰の紹介
・職業
・募集要項読んだ、簡単な感想
・参加動機
※お子様連れで参加希望される際は、そのお子様を看られる大人の方もう一名とご参加下さい。